瓦割り13枚の実力は!?
私が以前、ある人とサタンの戦闘力について話したとき、その人は言いました。サタンの戦闘力は50くらいあるんじゃないかなあ。ナムあたりと比べるとどうなのかなあ、と。その時私は、サタンは過大評価されていると思いました。確かにサタンは地球を救った英雄であり、セルや魔人ブウと渡り合っても、どこぞのナメック星人やサイヤ人どものように死んだりせず、きっちり戦いを生き延びています。しかしまあ、これらの戦いはピッコロや天津飯ですら影響力ゼロだったので、これらの戦いはサタンの戦闘力を測る物差しにはなりえません。ゆえに、サタンの戦闘力を測るには、時代をさかのぼり、サタンより微妙に格上/格下くさいキャラクターを探していくしかありません。
で、いろいろ考えた結果、ミスター・サタンの戦闘力は5以上10未満と推測されます。って、これで終わっちゃどうしようもないので、そうである理由を説明していきます。
そこで、もうちょっと身近な例を探します。というと皆さん思いつくのが、普通の人間の戦闘力…そう、ラディッツ第一発見者の、通称「鉄砲オヤジ」様です。インターネットナッパを訪れるものは、彼も尊敬しなくてはなりません。もちろんラディッツもです。
話がそれました。この「鉄砲オヤジ」は、ドラゴンボールに登場する民間人(フツーの人間)の中では唯一戦闘力を測定された人間であり、彼の戦闘力は一種の基準値として用いることができます。で、肝心の彼の戦闘力は、たったの5。ゴミです。そんでもって、少なくともサタンは彼より上の戦闘力を持っているはずです。なぜなら、いかにバカの世界チョンピョンとは言え、格闘技の大会(現実世界ではK−1あたりを想像するとよいでしょう)を勝ち抜き、優勝している実力の持ち主です。そこらの農夫がピーター・アーツやアーネスト・ホーストに勝てますか? そりゃ無理です。
以上の理由から、サタンの戦闘力の下限は5と推測できます。下限は6でもいいんですが、クリリンですら足がすくむラディッツに対し、果敢にも立ち向かった地球の英雄、鉄砲オヤジに敬意を表し、下限を5としたいと思います。
これは単純明快です。最初期の悟空の戦闘力は10です。公式設定なので間違いありません。というか間違いあったらなんもできないので、公式設定は絶対のものとします。それで、その戦闘力10の悟空は、車を投げ飛ばしたり、体よりでかい丸太(どこで手に入れたんだ…)を飛び蹴りで数十本に割って薪にしたり、鉄砲で撃たれても「痛い」くらいで済んでしまったり…。もちろんサタンがそんなことできるわけありません。サタンは瓦13枚がせいぜいなんです。サタンは鉄砲で撃たれたら死にます(人間ハンターのぼっちゃんに撃たれて死にかけた)。なので、サタンは最初期の悟空よりは確実に戦闘力が下、すなわち10未満ということになります。
ちょっと視点を変えて、他のキャラとも比較してみましょう。
そりゃあ一般人から見たらサタンは雲の上の存在です。豪邸に住まい、体はたくましく、そして、あの天下一武道会を二連覇…。一般人からしたら、とても大変なことです。ここでこう思う方もいるでしょう。「天下一武道会優勝なら、悟空や天津飯の方がケタ違いじゃないか」。確かにその通りです。ですが、よく考えてみてください。第23回天下一武道会(悟空優勝)までは、会場にTVカメラがありません。観客席も、観客席というより、見物場所程度です。椅子はもちろん、スタジアムっぽく傾斜もついておらず、後ろの人は試合がほとんど見えないような程度の観客席です。
ですが、第25回(サタン優勝)は違います。TVカメラは入ってるの、観客席は野球場かサッカー場並、試合自体も興行色が色濃く出ています。昔のストイックな武道大会とは全然違います。第25回の会場は、第23回の時にピッコロが会場をぶっ飛ばした跡地に再建したものであると考えられるので(キャラの場所移動描写等から)、おそらく第24回(サタン優勝)の時から天下一武道会は興行色が濃くなったのでしょう。
ということはですよ、第24回以降はTV中継されているんですよ。つまり、全世界の人が、サタンの戦いぶりを見て、すげーって思ってるんですよ。逆に、第23回まではTV中継がないので、会場に来た人以外は、悟空や天津飯の戦いを見ていないんです。新聞で読むか、雑誌の記事を見るか(雑誌記者は未確認ですが)、見た人から伝え聞くしかなかったわけです。つまり、サタンとそれ以前の優勝者では、世間一般の認知度が違うんです。サタンは誰もがTVで見て知っていますが、それ以前の優勝者はみんな見てないんです。マスコミも優勝者であるサタンの強さをこれでもかと強調し、虚像の拡大に一役買ったことでしょう。
そういうわけで、世間一般のサタンへの期待度はかなり高いと推測できます。サタンは彼らのヒーローなのです。
第24回の補足ですが、グラサン審判によると「レベル低くてしょうがなかった」らしいです。だからサタンでも勝てたのでしょう。グラサン審判はナムが大ジャンプしただけで驚く一般人なので、そのくらいできる奴→サタンより強い奴が出ていたら、またはサタンがナムレベルに強ければ、レベル低い低い…とは言わないでしょう。あと、ジュエールとキーラを同時に敵に回して勝つことはできないらしいので(本人談より推測)、他の参加者とのレベル差も、それほど大きくないと思います。
以上のことから、「なんだサタン弱いじゃん」と思ったそこのあなた! サタンは強いです。人間ハンターのぼっちゃんとの戦いを思い出してください。あの武術、あの動き! 最後には崖下に蹴落として唾まで吐きかけるこの強さ。サタンにかかれば一般人など余裕です。現実世界のK−1王者くらいの力はあるはずなんです。すごいんです。サタン万歳!
気で強さが分かる悟飯が言っているので、サタンより上でしょう。どっちにしろ10を越えることはないはずですが。ただ、総合的にはサタンを上回っているけども、純粋な腕力では下回るかもしれません。予選のパンチマシンをビーデルが叩いてるシーンがあればストレートにわかったのですが、なかったので推測します。もしビーデルのパンチ力がサタンのそれを上回っていたら、みんなビックリするし、ビーデルvsスポポビッチ戦のオープニングでもグラサン審判が何か言ったかもしれません。なんつっても興行ですから、そういう要素は欠かさないでしょう。サタンの王座を磐石にしたいのなら隠すかもしれませんが(笑) で、本人もパパを超えちゃって驚いた描写はないですし、悟飯分析によればビーデルはサタンより強くなっているが、そのことに気づいていないようなので、パンチマシンでわざと手加減したということはないでしょう。以上のことから、力ではビーデルよりサタンが上だと推測できます。これはとても大事なことで、一般にいう戦闘力が上回っていても、ある部分においては…ということがありえるということを指しています。具体的には、ナッパvsピッコロその他戦の考察に影響が…それはvol.2以降でお伝えするかもしれません。
vsスポポビッチ戦では相手が悪かったのでボロ負けしましたが、あんな屈強そうな大男の首を飛び蹴りで折れるってのは、そりゃあ凄いことです。
というわけで、今回はここまで。ご意見・ご感想などありましたら掲示板までどうぞ。