戦闘力いくつ? Vol.2 「ミスターサタンの戦闘力いろいろ」

ミスターサタンの戦闘力はほんとに5−10なのか? に反論他

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戦闘力=パワーか?

戦闘においてはパワーがすべてではないのは、スーパーサイヤ人2になったトランクス(であってますよね?)の戦いを見れば歴然でしょう。まあ、戦闘力=パワーではないという仮定で話してますが、もし戦闘力=パワーが正しいのならこちらは取り下げますが。

戦闘力=パワー、私は必ずしもそうではないと思いますので、じゃすてぃす2さんに同意です。原作の描写を例にとりますと、じゃすてぃす2さんがあげているトランクス(厳密には超サイヤ人2ではなく…そうですね、超サイヤ人1++のようなものだと思われます)vsセルの例もそうですが、ギニュー隊長vs悟空の戦いでも、ギニュー隊長は「スピードでは奴の方が上か」と仰っておられますように、戦闘力が下でも特定の能力は上、ということはありえるわけです。戦闘力が上でも、全ての部分において戦闘力が下の者を上回るわけではないのです。もちろん総合力は上でしょうが…。ちなみに当時の悟空は戦闘力9万、ギニュー隊長は12万でした。また、バータのスピードは宇宙一とのことですが、当然そう言い張るからにはギニュー隊長より速いのでしょう。悟空よりは遅かったようですが。

ゆえに、サタンが蹴りで丸太→薪ができるだけのパワーがなくても、最初期悟空より戦闘力が下である証明にはならないことになりますね。他に最初期悟空を上回る能力があればいいわけですから、あるかどうかはともかく困りました。困ったので次いきましょう。

鉄砲で撃たれたら?

鉄砲に撃たれても「痛い」くらいで済んでいるという話ですが、悟空はサイヤ人です、ていうか宇宙人です(笑)。なので我々人類と体質が違う可能性は否定できません。なので、ちと説得力として弱いです。これが、初期悟空より強いときょ〜そさんがいわれている、ヤムチャとかナムが鉄砲に撃たれても「痛い」程度以下のダメージですむというのなら納得ですが。

むむ、これは厳しい。登場人物に鉄砲が効いている描写を探して実例を挙げなければ…。えーと、マッスルタワーの戦いでホワイト将軍のパワードガンに撃たれた時などは大ダメージを食らってはいますが、体に穴が開いたりはしていないので、効いたとはいえませんね。サタンは人間ハンターのぼっちゃんに撃たれて瀕死の重傷を負っています。亀仙人とクリリンがブルマの銃撃を浴びたときは体中に(頭にも)穴が開いていますが、これはギャグシーンなので銃が効いている証拠としては弱いです。亀仙人といえば、カメハウスに乗り込んできたブルー将軍の部下に銃撃されたとき、両手でササササっと飛んできた弾をキャッチして余裕かましている例がありますね。これは当たるのが嫌(=穴があく)なのか、多勢の敵に対してのパフォーマンス(びびらせる)意味合いがあるのか、どっちかの判別はつきませんが、指でつまんでキャッチできるということは、指や手に当たっても大丈夫ということであり(じゃなかったらよけるし、よけられるはず)、すなわち亀仙人は弾に当たっても大丈夫…なんだと思います。

撃たれても平気といえば、カリン塔の守護者ボラもです。イエロー大佐配下の兵の銃撃に対し、全身に力を込めるだけで弾をことごとく弾くことができています。さらには、痛いそぶりすら見せていません(誇り高い部族がどうのっぽい風貌なので、強がってるだけかもしれませんが)。通常の人間でも、鍛えれば鉄砲が効かなくなることは確認できました。ただ、ボラがナムや当時のヤムチャと比較してどの程度の戦闘力を持っているのかは判断材料がないのでわかりません。なんとなく勝てそうな気はしますが。

それは置いといて「サイヤ人は地球人と体質が違う説」ですが、これには異論「地球人と大して変わらない説」を唱えます。まず、体質はともかく、体の構造自体は交配可能であることなどから差異はない、あってもわずか(頭髪や尻尾くらい?)であり、DNAだのもほとんど違いはないだろうと思います(実はそういう知識ないのでよく分からない素人考えで言ってますが、そこはやさしく文意を汲んでください(笑))。だから、皮膚の硬さなんかも変わらないんじゃないか…とは思うのですが、確証がありません。なので、ちょっと考えながら書いていこうと思います。あ、ちなみに超サイヤ人に変身するから全然違うんじゃ? という意見もありましょうが、ランチさんも変身するからおあいこということで(笑)

で、肝心の体質(ここでは肉体の硬さ)ですが、こりゃなかなかに難しいです。たとえば「サイヤ人の肉体は、生まれつき鉄砲の弾に耐えられるくらい強い」と仮定すると、これを否定できる材料が特に見つかりません。ピッコロ大魔王vs悟空の戦いの最後、ピッコロが石を息で飛ばして悟空にぶつけて手足の自由を奪った例などはありますが、あれはピッコロ大魔王の驚異的肺活量(肺あんのか)のせいだとすればいい話です。

ベジータが地球に攻めてきたときのことも例にあげます。最後の最後、ヤジロベーがベジータに斬撃を浴びせ、傷を負わせているシーンがありました。その後ヤジロベーは二撃目をかわされてボコられるのですが、二撃目はベジータだったら刀を払ってヘシ折って何かセリフ言いそうなものです。つうかヤジロベー程度の斬撃など、ナッパでも「くだらん技だ」の一言でパッキィィンでしょう。そもそも奴らの体質がすごかったら刀がもたないはずでは…? また、最後の最後の最後でクリリンがその刀を持って宇宙へ逃れようとするベジータを切りつけ…という場面もありますが、あの場面でのベジータはかなりびびっています。つまり、刀で切られたらタダで済まない状態なわけです。

それで結局何がいいたいかというと、ベジータの例で分かるように、いくらベジータでも弱っている時に切られたら切れちゃうんです。ヤジロベーがいくら強くたって刀はただの金属ですから、ベジータの体そのものが硬い(切れない)のならば、ベジータが弱っていようがいまいが、切れずに刀は折れるはずです。微妙に論理を飛躍させますと、つまり気が弱っている状態ならば、通常の武器でもダメージが通る…ということになるのではないでしょうか。あのときのベジータの肉体には気が通っておらず、超人的な強度を発揮することができなかったのではないでしょうか…。と考えてみたものの、ヤジロベーのパワーで斬撃を浴びせたらかなりの威力になると考えることもできるわけで、これまた決定的とはいえません。大猿ベジータの尻尾もヤジロベーが斬っていますし…。

とかなんとか考えていたら、いいのがありました。悟空が赤ん坊の頃の話です。ラディッツとの会話シーンで言ってましたが、悟空は赤ん坊の頃(孫悟飯に拾われた直後あたり)に頭を打ち、その傷が今でも残っているらしいです。悟空が嘘を言っているとは思えないので本当でしょう。なんと、サイヤ人でも頭を打ったら大怪我を負って、なおかつ傷が残るようなのです。この話から分かるとおり、サイヤ人は生まれつき頑丈な体質をしているとは言いがたいようです。成長するにしたがって頑丈な体質に変化するのかもしれませんが、それよりはサイヤ人の育つ環境から考えて、鍛えて強くなると考える方が自然だと思います。

もちろん基礎戦闘力はサイヤ人が上でしょう。ラディッツが言っていたように、レベルの低い星にはサイヤ人の子供を送り込んで滅ぼすのなら、送り込まれた子供は成長して強くならなくてはなりません。ですが、修行必須でないと強くなれないのならその惑星を滅ぼすのは難しいはずです。自然に成長するだけでも高い戦闘力を身につけられるのでなければ、子供を送り込んで滅ぼす作戦は無理だと思います。

んで、サイヤ人の育つ環境です。戦闘民族で宇宙の地上げ屋をやっていることから、国民全員が毎日戦いの訓練をしていることでしょう。そりゃ強くもなります。しかも10倍重力の惑星で修行しているんです。界王様も、サイヤ人は10倍重力の星で体を鍛えたから強いんだとおっしゃっておられます。地球人だってこんな環境で育てばきっと強くなるでしょう。現実的には無理ですが、ドラゴンボール世界の地球人は鍛えれば強くなれるので、惑星ベジータで生まれ育てばサイヤ人並に強くなれる…と思います。悟空は惑星ベジータで育っていませんが、孫悟飯という亀仙人の弟子に稽古をつけられたことと、元がサイヤ人であることから、あの頑丈さ、強さを身につけていたのだと思います。

あるいは、サイヤ人はもしかしたら元々は地球人並の強さの民族だったのかもしれません。それが重力の強い星で自然に鍛えられ強くなり、強い獲物や敵(10倍重力に耐えられるだけあって強いはず)との戦いの中で、サイヤ人の中でも強いものが生き残り、世代を経るにしたがって最初から高い戦闘力を持つ者が生まれるようになったのかもしれません(よくあるキリンの首の話のパクリ)。もっともサイヤ人が惑星ベジータ発祥の民族ならば、という前提ですが、少なくとも現代サイヤ人は惑星ベジータで生まれ育ち、10倍重力で鍛えられたから強いというのは定説です。地球人でも鍛えれば銃弾が効かなくなることを考えると、サイヤ人は10倍重力で鍛えたおかげで、民族全てが防弾化されていると考えることもできます。

サタンの長所=耐久力?

瓦割り13枚で痛がってるようなミスターサタンですが、あのセルに叩かれて死ななかったという事実だけでも並外れた耐久力があるという証明になるのではないでしょうか。

逆に瓦割りとかで痛がってたのは、頭の中で痛いという先入観が出来ていて痛いと思い込んでいるだけで、肉体的なダメージは実は少ないという可能性もあります。

うまいっ! その通りっ! と言いたいところですが、若干反論。第25回天下一武道会でチビトランクスにかる〜くチョイっと殴られたとき、むっちゃ痛がって血まで流して、控え室でヒーヒー言ってました。これはさすがに先入観などではないでしょう。瓦割りだって、手がジンジンしています。明らかに内出血しているので(そーゆーのは詳しくねえが)、ダメージはいってるはず。思い込みだけでそんな…いや、想像妊娠という言葉もありますし(違) うーむ、わからん。

まあともかく、吹っ飛んで石壁に叩きつけられても骨一つ折らず、ダメージはありそうですが意識もハッキリしているなど常人離れした部分も見受けられることですし、やはり実はサタンってすごいんじゃ…? と思い、もう一つ例をあげます。そうです、セルに叩かれたところです。あの場面でもおもっきし吹っ飛んで岩山に当たって、さらに数メートル(もっと?)を落下してなおかつ「痛い」で済んでいるのはすごすぎます。死なないどころか、気絶すらせず、骨一つ折っていません! 脅威です。なので、反論やめます。サタンはむっちゃ頑丈です。ダメージはきてますが、折れません死にません。

さて、そうするとサタンの戦闘力10未満説は不利になってきます。頑丈なのも戦闘力に含まれていいはずなので、サタンの頑丈さを加味して再計算する必要があります。とはいっても、上であげたような頑丈さをアピールできる出来事の範囲では、初期悟空の頑丈さを下回らないとしても、銃弾で撃たれて死ぬ死なないの話に戻ってしまいますが、やはり初期悟空を上回る頑丈さはないといえるでしょう。セルが殴った場面にしろ、セルはサタンが死なないように配慮していないにせよ本気で叩いているわけでもなく、せいぜい「普通の地球人なら死ぬ」「並の武道家なら死ぬ」程度の力で殴っているのは確実です。なにせセルには殺さない理由がありません。セルなりの見立てで、サタンが死ぬ程度の力で殴っているはずです。それなのにサタンが死ななかったのは、セルがサタン脅威の耐久力を見抜けなかっただけではないでしょうか。そりゃ誰もアレがあんなしぶといなんて思いはしません。セルだって真面目に相手の力を読んでいるわけないので(そもそも相手にしてないから)、このくらいで死ぬかな? って力で殴ったら、たまたま死ななかっただけだと思います。

あと、インターネットナッパ読者様より、サタンがセルに叩かれて〜に関して質問がありましたので、それに対する答えもあわせてそのまんま掲載しておきます。上の「サタンの長所=耐久力」とかぶっている部分も多いですが、セルが手加減するしないの部分に言及していますので、のせときます(本当は上の文章とまとめるのが吉だけど、めんどい)。

TEXTの文でミスターサタンの戦闘力考慮2のところで『セルの性格からしてもわざわざミスターサタンが死なないように気をつかって殴っていたとは思えません。』と書いてあったけどピッコロが『チッ,生きていたか。さすがのセルもあんなのを殺すのはいやだったようだな』といったことからわざと生かしたのでは?

セルがサタンにわざわざ手加減する理由はありません。どうせ全部滅ぼすのだから今殺しても後でまとめて消してもセルにとっては同じなので、ここで殺しても生かしても同じことです。もっともセルはそこまで考えてやってないでしょう。セルにしてみればサタンなどゴミムシ以下なので、あの行為(サタンを手刀? で払った)は我々人間が飛び回る虫を「うざ〜」って払うようなものではないでしょうか。払っただけなら、手が虫に当たっても死にはしませんよね? もちろんセルの腕の一振りなので、並の人間ならぶっ飛ぶ前に骨折orトマトであることは想像できます。なにせちょっとした蹴りでもクリリンの首が折れるのです。

また、たとえむっちゃ手加減していたと仮定しても、でっかい岩にかなりの速度で頭(顔面?)から叩きつけられて、そのまま十数メートル(もっとか?)落下しちゃっても「いたっ…いたたたたっ…」ですんでいます。それも鼻を押さえて痛がっているだけで、その後のシーンを見ても骨折などの大怪我は一切負っていません。もちろん鼻も折れておらず、ピンピンしています。並みの人間がこれと同じことをされたら、とりあえず死ねるということはお分かりいただけると思います。

以上のことから考えるに、サタンの頑丈さは並みの人間を大幅に上回ることは確実であると思えます。

では、ピッコロの「チッ、生きていたか〜」はなんなのか? ピッコロの性格から考えるに、これはサタンに対するイヤミであると思えます。クリリンはストレートに「ちょっとセルを応援しちゃったぜ」とか言ってますが、ピッコロはサタンのウザさを「あんなの殺すのは嫌」と表現しています。これは、我々日本人が「虫をつぶすと手にベチョがつくから嫌だ」というのと同じであると思えます。大多数の日本人は、ゴキブリを手でたたきつぶすのは嫌でしょう? それと同じであると思います。外国の方はどうだかわかりませんが(笑)

現代のカリスマ、ミスター・サタン

セルの数々の所業をトリックの一言で片付け、それを世界の大多数に信じさせるというのは、並み大抵の人望ではできるわけもないです。K1チャンプがあれをトリックだといって現在の我々が信じますか? 多くの人はNOというでしょう。それだけの信頼をサタンにもたせたプロパガンダの力はもっと強調してもいいかもしれません。

なるほど、確かに今の地球上の誰がトリックだと言ったところで、みんな信じません。サタンすごすぎです。現代日本よりも、ドラゴンボール世界のマスコミの方が優れているということでしょうか(笑)

ビーデル?

サタンより力が下であるのは確実でしょうね。ただ、それだけで10未満と決め付けるのは無理があるのではないかと。空が飛べるという1点だけで、戦闘力が跳ね上がる可能性は否定できません。ていうか、空中から一方的に殴れるわけで、舞空術を使えない人間に対しては負ける要素はかなり少なくなるはずです。

あ、そうか…その通りかな…? とか思っちゃいました。ていうかサタンで力使い切っちゃったので、またいずれなんか書きます(笑)

で、結局サタンの戦闘力は?

以上の理由から、サタンの戦闘力はやはり10未満であると思います。

次回予告

サイヤ人が強い要因の一つ、惑星ベジータ。次回は惑星ベジータの謎に迫ります。

というわけで、今回はここまで。ご意見・ご感想などありましたら掲示板までどうぞ。

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