スカウターが一種類の数値しか表示しないとなると最も重要な数値はやはり総合力となるでしょう。戦いにおいて最も重要な事は、自分より強い相手とは戦わない事であり、勝てない相手かどうか識別して、戦うか逃げるかを選択するのが最も重要だと考えるからです。
戦闘力を構成する要素は、パワー、スピード、テクニック、耐久力、持久力、気力などが考えられます。これらの要素を何らかの公式に放り込んで戦闘力を算出していると思われます。
この公式がわからない以上、戦闘力とは、戦って勝つ可能性であり、相性などはそこに含まれないと思われます。
まず、拳銃とライフルでは、弾丸の威力は優に２０倍以上の差がある事を考えるべきかと思います。また、猟師が使うような銃は通常散弾銃であり、単発だとしてもスマッグ弾などを使用していると思われます。つまり、ちょっと距離が離れれば威力が激減する。
拳銃の有効射程など、せいぜい１０メートルから３０メートルであり、ライフルが５００メートル前後の射程を誇る事を考えると、同じ攻撃とは考えない方がよいかと思います。
また、弾丸の口径により貫通力の違いや、マンストップパワーの違いもあります。ようは、貫通るる弾丸と、ふっとばす弾丸の違いですね。戦場で歩兵が突撃してくる場合など、前者では弾があたっても前のめりになり相手が打ち返してくるため被害がでますが、後者であれば相手はのけぞるようにふっとび打ち返しは上空に飛んでいく事になります。
また、弾丸は横からの力には弱く、風などですぐに失速します。現実の人間には不可能でしょうが、もし仮に弾丸をつまむ事ができたら、そんなに強い力もいらずに止める事が可能と思われます。ただ、つまむ事ができるからといって、弾丸が先端から指にあたれば、指は吹っ飛んでしまうでしょう。
刀に対する耐久力と、銃弾に対する耐久力は、実はかなり違います。
防弾服としてメジャーなケブラーベストですが、日本刀で斬ると、あっさり切れます。防弾服は、弾丸を受け止めた時に表面が自壊しつつ、ひびを防弾服全体に広げる事で衝撃を全体で受け止める事で着用者の身を守ります。動物がこれと同じ機能を持つとしたら、分厚くやわらかい皮、が最も近いでしょう。つまり、人間の皮膚、または皮下脂肪の層が、濃い密度で、かつ柔らかい事が条件です。
つまり、サイヤ人の皮下脂肪が人間の数倍の厚さを持つ、と仮定すれば、銃弾に対する耐性があってもおかしくないわけです。その上に気のオーラをまとっていれば、銃弾を皮膚１ミリめりこんだくらいの所で止める事も可能でしょう。
対して刀は、脂肪では当然とまりません。切り裂かれるだけです。刀をとめるには密度と空気の入りにくさが必要です。あと、表面はなるべくなめらかなのが望ましいです。これは、ひっかかる場所がないと刃が食い込まないためで、刀どうしで戦う時に上半身裸になるのは、服をきている方がきられやすいためです。
つまり表面はなめらかで、みっしりと脂肪と水がつまっており、切られている時には刃の側面になるべく多くの面があたる状態、がのぞましい事になります。銃弾をとめる場合、密度が高すぎると衝撃が全体にひろがりはしても逃げてくれないために、かえってダメージをうけます。銃弾の場合は、適度に隙間がある方がいいのです。
なので、ベジータが、弾丸は平気でも刀では切れる、というのは、十分にありうる事だと思われます。
１０倍の重量という事は、例えば、モノが落ちる時、その速度は１０倍になるという事です。人間は歩く時に、バランスを左右に崩しつつ、重力も利用して前に進みます。
右足をあげて、前にもっていき、重力でおろすわけですね。
この速度が１０倍という事は、つまり、日常生活を１０倍の速度で送っているという事になります。すごいですねー。
重量が増すという事は（寸法が同じなら）生活リズムが早くなるという事です。
痛い、という事と、死なない、という事は、関係がないかと思います。１０００のダメージでも死なないけど、１０のダメージで痛がる人もいるでしょうし、３００のダメージで死ぬけど、３０のダメージでも痛いそぶりを見せない、という人もいるでしょう。
死ぬ、死なないは耐久力の問題であり、痛い痛くないは精神力の問題であるように思います。
サタンは、単に精神力がないだけなんじゃないでしょうか？
以上
なんて専門的な！（涙） 戦闘力・鉄砲・刀については納得です。「痛い」と「死なない」についても、すげー説得力ありますね。となると、サタンの戦闘力はかなり高いのでは…？ うーん、まいりました。